脳梗塞の後遺症やパーキンソン病のマッサージについて

脳梗塞の後遺症やパーキンソン病とマッサージついてお話します。
脳梗塞の後遺症として筋肉が固くなったり、関節が動かしにくくなったりします。それはパーキンソン病も同じで段々と歩くのが難しくなっていきます。
思うように歩けない、体を動かせないことも当然辛いですが、そもそも筋肉がこわばって関節を自由に動かせない、それだけで体がこって十分辛いです。
そんなとき少しでも体をほぐしてあげたい、らくにしてあげたいと、マッサージをする人も多いのではないかと思います。
マッサージをすることで、いろいろな効果があげられます。
「血行が良くなって、筋肉のこわばりがほぐれ、リハビリが進んだ」「リラックスできる」。「自律神経の乱れが整ってストレスホルモンが減少した」などの報告もあります。
マッサージはいいことばかりですね。
でも、だからと言ってマッサージを簡単に考えないでください。「こりを早くほぐしてあげたい」「強くもんだ方が気持ちがいいはず」と、ついつい強く押したり、もんだりしてしまいがちです。これは要注意。強いマッサージをするとすぐに腕が疲れるし、第一マッサージを受ける人の体にとっては負担です。筋肉を傷めてしまうかもしれないし、特に脳梗塞の後遺症では強いマッサージは危険とまで言われています。血液がドロドロの状態で強くマッサージをすると、血栓が脳に飛んでまた脳梗塞に……。
脳梗塞でなくても、高齢者は血管がもろいなどの問題があるので強いマッサージはさけた方が無難です。それに首や肩はとてもデリケート。首や肩がこっているからと思ってマッサージをしたのに、逆に状態を悪くしてしまったとなると泣くに泣けないです。そうならないように、まず主治医と相談をしてからマッサージを始めましょう。
主治医から許可が出たら、訪問マッサージが15~20分なのでそのくらいを目安にして、筋肉を温める感じで始めましょう。オイルを使うと滑りがよくなって気持ちがいいですよ。さするより強くてもいいと言われたら、自分の手に少しずつ体重をかけて押していくと腕が疲れなくてすむし、首など心配な箇所はマッサージ師にお願いした方が安心です。
それから、いろいろなおしゃべりをしながらだと一層リラックスできます。特にパーキンソン病はストレスがたまっていると気になる症状が出やすいので、おしゃべりしたり、歌を歌ったり…。体だけでなく心もほぐれて楽しい時間になるといいですね。