多系統萎縮症とは
あまり聞きなれない病気ですが、大脳や小脳、脳幹から脊髄にかけて、特に小脳を中心に神経組織がダメージを受けてしまう難病です。
発症すると日常生活の中で今まで普通にできていたこと、例えば着替えやトイレでの排泄など基本的なことが段々できなくなっていきます。原因はまだはっきりしていませんが、遺伝は関係ないとされています。
少しでも長く普通の生活を送れるように看護やリハビリに取り組むことが大切です。
多系統萎縮症の初期症状
初めに現れる症状は、手足が震えたりろれつがまわらなかったり、たちくらみなど様々です。立ちくらみなどまさか脳の病気とは思わないので、ご本人も周りの家族も気がつかないことがあります。
それらの初期症状は大きく3つのタイプに分けることができます。症状が違うから別々の病気と思われがちですが、次第に進行すると同じ症状になっていきます。
1.手足の動きが悪くなったりしゃべりにくくなるタイプ
小脳の働きで立って歩くことができます。箸を持って食事したり字を書くことも小脳の働きですが、この小脳がダメージを受けるといろいろな動きが難しくなります。
立って歩くときにふらついて、次第に歩くことが難しくなっていきます。箸で食事できない、字を書きにくい、ろれつがまわらなくてしゃべりにくいなど、さらにトイレに行くことやお風呂に入るなども難しくなっていきます。
2.パーキンソン病と似た症状のタイプ
早い段階からパーキンソン病のような症状が現れます。
手足がこわばる、チョコチョコした歩き方、ぐらついて転倒しやすい、動作が遅くなるなどです。
パーキンソン病は膝に手をのせているとき手が震えるなど、安静にしているときに手足が震えますが、多系統萎縮症ではその症状が見られないことが特徴です。
3.自律神経に関係した症状が出るタイプ
頻尿や逆に排尿しにくくなる、便秘などがあげられます。
また、睡眠中に無呼吸になることや独特ないびきをかくこと、汗をかきにくくなって熱がこもりやすくなるなど体温調節がうまくできなくなります。
立ち上がったり食後に血圧が急に下がることもあります。
多系統萎縮症の治療
治療法はまだはっきりとしていないため、対症療法とリハビリとなります。
対症療法は、初期症状の頃はパーキンソン症状にはパーキンソン病の治療薬を使うなどそれぞれの症状に合わせた薬を使うことになります。
多系統萎縮症のリハビリ
日常生活を長く続けていくために筋力が落ちないような取り組みをします。ご本人ができることは少し時間がかかってもご自分でするようにしましょう。
進行の速さや症状の現れ方は個人差があるので、ご本人の状態を一緒に専門家と確認しながらリハビリをしていきます。仕事だったことや好きなことを取り入れることはご本人の意欲が出るので大切にしたいですね。
進行が早い場合もあります。思いがけなく早い段階で杖や歩行器など補助具をすすめられるかもしれません。「歩行器を使わなくてもまだ大丈夫」と思っても、転倒して骨折するとそれで寝たきりになってしまいます。医師や理学療法士にご自分の気持ちを伝えてよく相談してください。
考える能力は変わらないことが多いですが、しゃべることができなくなるのでストレスになります。コミュニケーションボードというものやパソコンなど早いうちにどうやってコミュニケーションをとっていくか、専門家とよく相談してその練習もしておきたいですね。
長く普通の生活を送ることを目標にして、何が必要なのかを専門家と一緒によく考えていきましょう。
多系統萎縮症での注意点
1・呼吸
睡眠時に「ぜーぜー」しながら呼吸をしたり、大きくて甲高いいびきをかくことがあります。また無呼吸になることもあります。着替えるだけで息苦しそうになるなど、こうした呼吸の症状は早いうちから現れることがあります。
呼吸状態が悪くて窒息してしまう可能性があるので、医師とよく相談してください。
2・転倒
ふらついたりチョコチョコとした歩き方で転倒しやすくなります。
家の中はカーペットなどのわずかな段差もなくし、コードは束ねるなどしてつまずかないようにしていきましょう。手すりをつけるなど住宅改造のこともスタッフと相談してください。
3・肺炎
飲み込みが悪くなっていくので、食べ物や飲み物が気管の方に流れて肺炎を起こしやすくなります。ひどい時は唾液が気管に流れて肺炎になることもあるので、口の中はいつも清潔にしておきましょう。
しっかり飲み込める形態や飲み込みやすい姿勢など病院のスタッフに聞くと教えてくれます。柔らかく煮込んだりペースト状にするなど料理にもひと手間、ふた手間と手をかけておいしく食べられるようにしたいですね。
また食後に声がかすれたり痰が増えたりしていないか、など観察し変化があればスタッフに相談してください。
難病で治療法がまだはっきりしていないと聞くとあきらめてしまいがちですが、残っている機能を使いながら積極的にリハビリに取り組んでみましょう。
自由にならない身体で気持ちも暗くなりがちですが、何かに夢中になると頭がすっきりして気持ちが前向きに切り替わります。
夢中になれる何かを見つけて、できるだけ続けていきたいですね。
多系統萎縮症にはリハビリマッサージなど看護ケア
当院では多系統萎縮症の患者様に
リハビリ、マッサージや鍼灸をすることによって
手足の関節や筋肉の緊張緩和&柔軟性向上など
日常生活動作の改善を目指してます。
また、マッサージや鍼灸をすることによって
筋肉に触圧覚刺激を与えて
手足がしびれたり、触覚、痛覚、温度感覚など
鈍くなる感覚障害の改善も見込めます。
当院でも
前より歩けるようになった
手足が少し動くようになった
眠れるようになった」など嬉しいお言葉を頂いております。
当院は自宅へ訪問してマッサージ、リハビリ、鍼灸をおこないます
当院では札幌で多系統萎縮症や
脳梗塞の後遺症など寝たきり、
歩行困難で困っている方に
少しでも役に立って頂けるよう
お宅に訪問してリハビリやマッサージ鍼灸などで
痛みの緩和、改善などもちろん
患者様1人1人との会話や
コミュ二ケ−ションにも力を入れて治療をおこないます。
多系統萎縮症でお悩みの際には
ぜひ実績験豊富な札幌訪問専門「みつばち治療院」にお任せください。
(1) 札幌全域ほぼ対応
(2) 交通費込みで330円~
(3) 無料体験実施中!
☆ささいなご相談でも、まずはお問い合せください。